こんにちは、「ゆー」です。「みー」です。
私たちは、15年間も放置されて荒れた農地を、自分たちの手で少しずつ開拓しています。
ワシYouTubeで面白い動画を見つけたんだけど、バナナの皮を半日水に浸してその抽出液を植物にふりかけると植物が元気になるって動画だったんだけど本当かな?
それマジだよ。ブラジルの研究論文なんだけど、バナナの皮を肥料代わりに使うことで、野菜や果樹の“収量”“形態”“品質”が向上したという結果が出てるんだ。
今回はその研究内容と家庭菜園で使える方法を紹介するね。
1. 研究内容:バナナの皮が植物を元気にする理由

今回参考にした論文は、**Banana peels as biofertiliser: Exploration of the Potential Application of Banana Peel for Sustainable Development and Yield, Morphological, and Quality of Horticultural Crops(da Costaほか、2025年・ブラジル)**です。論文出典先
この研究では、捨てられることの多いバナナの皮を肥料として使い、野菜や果樹の生育にどのような影響があるかを調べています。実験のポイントは以下の通りです。
実験の内容
1.バナナの皮の加工方法
①皮を洗浄し、乾燥させて粉末化
②水に浸して抽出液(液肥)を作成
2.施用の方法
①種まき前に種子や苗に液肥をかける
②苗の定植直後に根元に液肥を散布
・生育が促進:根の発達が良く、葉や茎も元気に成長
・収量アップ:野菜や果樹の収穫量が増加
・品質向上:果実や野菜の形態・色・甘みなどが改善
研究者たちは、バナナの皮に含まれる窒素・カリウム・リンなどの栄養素や微量元素、植物ホルモン様成分が、生育促進や収量アップに貢献していると分析しています。
この研究の面白い点は、化学肥料や農薬を使わずに、家庭でも手に入る廃棄物を活用できるところです。つまり、普段捨ててしまうバナナの皮が、植物にとって“元気の素”になるということなんです。
2. 家庭菜園で使える方法

さて、ブラジルの研究論文ではバナナの皮が植物に良い効果を与えるとわかったけど、家庭菜園でも応用できる方法を紹介するね。
1.捨てるバナナの皮を用意する。
↓
2.皮を細かく切って、水に半日~一晩浸す。
↓
3.できあがった液を軽く濾して準備完了
・種まき前のプライミング
→種を水に浸す代わりに、バナナ抽出液に数時間浸すことで発芽や初期生育をサポート
・苗の葉や根への散布
→成長中の苗に薄めた抽出液を葉や根元にスプレーすると、根張りや葉の色ツヤが良くなる傾向がある
・抽出液は濃すぎると逆効果になる場合があるので、様子を見ながら薄めて使う
・作った液は1〜2日以内に使い切るのがベスト
・有機栽培を意識する場合、化学肥料との併用は最小限にすると効果が分かりやすい
ポイントは「元気な苗作り」を助けるくらいのイメージで使うことだよ。
なるほど。捨てるバナナの皮が家庭菜園で活用できるのは面白いね!
3. まとめ
今回紹介したブラジルの研究論文では、バナナの皮を肥料代わりに使うことで、野菜や果樹の収量・形態・品質が向上することが示されました。化学肥料を使わず、自然素材だけで植物の成長をサポートできる点が家庭菜園にも応用しやすいポイントです。
・捨てるバナナの皮が有効:水に浸して作る抽出液が根や葉の成長を促進
・簡単に家庭菜園で使える:種まき前や苗の葉・根への散布で効果を期待
・濃度と使用量に注意:濃すぎると逆効果、作った液は早めに使い切る
家庭で簡単にできる自然由来のバナナ抽出液を使って、元気な苗作りに挑戦してみましょう。
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