🌞「このままじゃ…私たち、干からびるかも」
その日は、朝から異常な暑さだった。
蝉はギャンギャン鳴いてるし、地面からの熱気で空気がモヤモヤしている。私は伐採木をせっせと運んでいたけれど——
ねぇ、ゆーさん…このまま続けたら倒れるよ、マジで!
え。そんなに?……確かにちょっと視界が…白い…かも
もう、笑えない。
これはマズいと、素直に思った。
🛠「日陰がないなら、作ればいい!」
こうなったら日陰を作るしかない!
でも、何で作るの?
自宅にブルーシートあったでしょ?あと、この辺の伐採木。これでシェルター作る!
【🖼️自宅に転がっていたブルーシートが、今回の命綱に】

🌲【工程①】木の柱づくり(斧で削る)
【🖼️木の先端を斧で削って、地面に刺さるよう加工していきます】

私たちは現地の伐採木を使って、即席の支柱を作ることにしました。
で木の先端を削って、とんがらせる。これが意外と硬くて大変…。
ねぇ、それ鉛筆じゃないんだから
いや、尖らせないと地面に刺さらないんだって!
4本の柱を作って、地面に突き立てる。原始的だけど、なんとかなるはず。
【🖼️完成した4本の支柱。思ったよりもまっすぐ削るのが難しい】

🧵【工程②】ブルーシート張り(たるみすぎ問題)
【🖼️ブルーシートを支柱に結びつける工程。風に飛ばされないよう、しっかり固定】

次はブルーシートを四隅にくくりつける工程。
ロープを使って、できるだけピンと張るつもりだったんだけど…
なんか張りがない気がする…
風に揺れてるな…
完成した日陰のはずが、ビヨンビヨン揺れるブルーシート…
みー「これ、何もしないより逆に疲れるわ」
【🖼️ピンと張れず、ゆらゆら揺れるシート…】

🌞【失敗】日差しの方向をミスった
【🖼️太陽の動きを考えずに張った結果…向きが逆…】

しばらくすると、驚愕の事実が判明。
ねぇ…影ズレてる
えっ?……ほんとだ!まさか太陽が動くとは(当たり前)
シェルターは太陽が動いても、影ができるフラットなシェルターがいいかもね!
🔧【修正】向きと張りをやり直す
【🖼️パラコードでピンと張られたフラットなブルーシート&日陰でみーさん休憩中】

再度柱の位置と向きを微調整。ロープもビニール紐じゃなくてパラコードでしっかり張り直す。
ブルーシート側がストリップノット、支柱側が自在結び
パラコードは「自在結び」や「スリップノット」といった簡単な結び方を使えば、初心者でもしっかり張れます。
▶ 結び方はこちら
【長さ調整自由自在の自在結び】
【しっかり締めれて、解くのが簡単スリップノット】
今回はいい感じにできたんじゃない?
まぁ、影もしっかりできてるしね!
影の下に入ると、直射日光の照りつけがない!風が通って、体温落ち着く!
あぁ…生き返った
これが文明の力(違う)
💧命を守る日陰は、自分で作れる
【🖼️日陰で休憩してる2人の様子】

完成した日陰の下で座り込む私たち。
みーさんは持ってきたポカリを一口飲んで、言った。
…ねぇ、今日これ作ってなかったら倒れてたよね?
うん、多分ワシは干からびてた(笑)
🎒今回使った道具たち(自然に紹介+アフィリンク)
🔨 斧(またはククリナイフ)
伐採した木の先端を削って、支柱に加工するときに使用。
手に馴染んで扱いやすく、今回の工作では欠かせませんでした。
👉ゆーさん用斧 Hultafors(ハルタホース) オールラウンド プラス
👉みーさん用斧 ハスクバーナ・ゼノア ハイキング ハチェット ドイツ製
👉コールドスチール CS-97KMS ククリ マシェッテ
🔵 厚手ブルーシート(2m×3m程度)
日除け・雨除けに万能。
今回はたまたま家にあったものを使いましたが、薄いシートだと風でビリビリに破れるので、厚手が断然おすすめです。
🧵 パラコード(ロープ)
シートをピンと張るには、細くても強いロープが必須。
ビニール紐ではすぐに緩んでしまったので、パラコードにして正解でした。
📌まとめ|まず影を作れ。命を守れ。
「開拓って、道具よりまず日陰だな」
この日、本当にそう思った。
真夏の直射日光は、人の判断力すら奪う。
水分も大事。だけどその前に、涼しい場所が必要だ。
廃材とブルーシートが、命を守ってくれた。
派手じゃなくていい。原始的でも、確実に効果がある。
影がなければ、まず影を作れ。
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